ポジティブになりストレスに強くなる!
インフレやハラスメントなど、世の中にストレスの種はつきません。
適度なストレスは人生のスパイスと言われたりもしますが、過度で慢性的なストレスはスパイスどころか劇薬になりますし、脳に深刻なダメージを与え、やる気を削いだり不安を強めたりします。
そんなストレスから、私たちを守ってくれるのが、「歩行」です。
「歩行」を続けると、脳内でセロトニンというホルモンが増加し、脳の前頭前野に作用してくることで、ストレスや不安への耐性を調整してくれます。
うつ病と診断された方では、脳内でセロトニンレベルが低下し、それがストレスや不安に対して弱くなる一因となりますので、「歩行」をする事でセロトニンレベルを保ちストレスや不安にも負けないメンタルになりやすくなります。
当院に通院されている患者様の中でも、普段から歩行習慣が身についている方は、いつもご機嫌で満たされた顔をされている事が多いと感じております。
心が疲れた時こそ、歩きに出かけてみて下さい!
頭の働きが良くなる!
18世紀も哲学者イマヌエル・カントは散歩を欠かさず、歩きながら思索を深めたそうです。
カントのような偉人でなくても、歩行中に新たなアイデアが湧いた経験は誰しもあるのではないでしょうか。
では、歩くことが脳にどう効くのか。
まず全身の血行が良くなり、脳の血液循環が促され、思考を司る脳の働きがアップ。
加えて、歩くと筋肉からイリシンというホルモン様物質が分泌されます。
このイリシンは脳へ侵入し、脳で記憶や学習に関わる海馬という部分に作用すると、
BDNF(脳由来神経栄養因子)という物質が分泌されます。
このBDNFの働きにより、脳の神経細胞が増えたり、神経細胞同士をリンクするシナプスと呼ばれる接点が増えたりして、記憶や学習能力が高まることが分かっています。
歩いて脳が活性化すれば、認知症予防にもつながり、海外で行われた研究では、1日約3km以上の歩行が、認知症予防に効果的だと判明しております。
若い世代にとって認知症は遠い対岸の火事にしか思わないかもしれませんが、認知症は20~30年ほどかけて発症するもので、将来ボケないためにも、今の内から「歩行」を意識していきましょう。
よく眠れるようになる!
日本人の5人に1人は、眠りに関して何らかの障害を抱えており、不眠に悩んでいます。
この不眠も、実は歩くことで解消できることがあります。
最も効果的なのは、朝のウォーキングで、朝に歩いて朝日を浴びると、脳内の体内時計が24時間周期に正しくリセットされ、同時に脳内では前述のセロトニンが分泌されます。
元々、ヒトは昼行性であり暗くなると眠くなるようにできています。
朝、体内時計が始動してから14~16時間ほど経ち、あたりが暗くなるとセロトニンではなくメラトニンというホルモンが作られます。
メラトニンは、いわば眠りを促すホルモンで、睡眠に相応しい体内環境を整えるスイッチを入れてくれます。
暗くなったら眠るという仕組み以外にも、ヒトには「疲れたら眠くなる」という性質があるように、歩いて日中できるだけアクティブに過ごしていれば、睡眠圧(眠気)が高まり、ぐっすり眠れるようになっていきます。
~ウォーキングを続ける4つのポイント~
1,始めは時間や歩数を気にしない
2,ゆっくり歩き始め、徐々にペースを上げてみる
3,歩行に慣れてきたら、歩幅も少しずつ広げてみる
4,気分が乗らない日に無理して歩かない